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このコーナーは静岡の観光、文化活動、都市整備、再開発、都市の光と闇
歴史等を経済人類学的に研究し、本来、人にとって自由な都市空間を取り戻す
ためにどうすればいいかを呉六青年部と共に考える場にしようと思います。
経済人類学とは?
ハンガリーブタペストが始まりとされる経済人類学は都市論から包括的な人間論を網羅しうる学問として80年代末に当時の明治大学教授栗本慎一郎氏がニューアカデミズムの中展開した学問です。
当時の理論を参考にフィールドワークをかねて実践していきます。 文/山本次郎 蒲菊本店

■第一回 成功した再開発 長浜市 黒壁スクエアを訪ねて

 開設からわずか10年で年間200万人の観光客が来訪するという、長浜市黒壁スクエアへ視察旅行に行ってきました。今回のメンバーは静岡県建築事務所協会より高木一滋氏が中心となり16名の有志からなる視察団を結成して建築士というプロの視点もはいり、専門的に意見交換ができました。


  実際に長浜商店街を歩いてみるとメインである旧百三十銀行の黒壁ガラス館を中心に古い商家をそのまま保存修復して町全体をノスタルジーな雰囲気にしているのは見事でした。


 株式会社黒壁常務である伊藤光男氏の講義も受け今後の静岡市中心街にとっての再開発に使えるヒントをもらえたように感じました。


 城下町である静岡市は江戸時代より文化資産を残した歴史のある街ですが、それをうまく観光に結びつけて街全体で雰囲気をだすような整備をしていないというのが今回長浜を訪れて感じたことです。
 せっかく大道芸ワールドカップのような全国から訪問客がくる機会があるのだから歴史を見て廻れるような空間を市内の各所に増やせばおもしろくなるのではないでしょうか?


 静岡に残る歴史的価値の残る建物は静岡市役所静岡銀行本店浮月楼などが中心部にありますが、こういった建物を市民の共同の財産ととらえるなら、観光の拠点となります。
 企業、行政と民間がバランスよく同じ目的にすすめば長浜市のようなゼロからの出発でも成功できるということを今回の研修で思いました。

2005 3/12-3/13
取材協力/静岡県建築事務所協会 様
参考文献/「都市は発狂する」 栗本慎一郎著



今回のメンバー 研修2日目金沢兼六園にて





第二回 アムステルダム 路面電車先進都市


もともと大通寺の寺町だった


懐かしい雰囲気が街全体で演出している


古い町並みが残る中心部


講師の伊藤常務を迎えての研修


観光客に便利な地図


市役所


静銀本店

 

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