開設からわずか10年で年間200万人の観光客が来訪するという、長浜市黒壁スクエアへ視察旅行に行ってきました。今回のメンバーは静岡県建築事務所協会より高木一滋氏が中心となり16名の有志からなる視察団を結成して建築士というプロの視点もはいり、専門的に意見交換ができました。 実際に長浜商店街を歩いてみるとメインである旧百三十銀行の黒壁ガラス館を中心に古い商家をそのまま保存修復して町全体をノスタルジーな雰囲気にしているのは見事でした。 株式会社黒壁常務である伊藤光男氏の講義も受け今後の静岡市中心街にとっての再開発に使えるヒントをもらえたように感じました。 城下町である静岡市は江戸時代より文化資産を残した歴史のある街ですが、それをうまく観光に結びつけて街全体で雰囲気をだすような整備をしていないというのが今回長浜を訪れて感じたことです。 せっかく大道芸ワールドカップのような全国から訪問客がくる機会があるのだから歴史を見て廻れるような空間を市内の各所に増やせばおもしろくなるのではないでしょうか? 静岡に残る歴史的価値の残る建物は静岡市役所、静岡銀行本店、浮月楼などが中心部にありますが、こういった建物を市民の共同の財産ととらえるなら、観光の拠点となります。 企業、行政と民間がバランスよく同じ目的にすすめば長浜市のようなゼロからの出発でも成功できるということを今回の研修で思いました。
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